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改めて、長期優良住宅のメリット・デメリット(5)まとめ編

メリットの最後五つ目は、「設計者、施工者の技量、知識を量れる」です。

決まり事が多いということは、やはり技量、知識が必要です。省エネ計算や耐震性能をしっかり設計すること、それをしっかり施工できることは単純に住まい手に取って良いとこだと思います。

ただ、長期優良住宅は、その為の検査がありません。ですから、認定申請を行ったからといっても、建物が長期優良住宅になっているかどうかはわからない、ということです。

「じゃあ、長期優良住宅って意味ないの?」っていうとそうではありません。だからこそ長期優良住宅を理解している設計者と、自ら長期優良住宅を宣言する施工者が大切なのです。

普段はやっていないけど、言われたらやります。でなくてね。


デメリットは三つ考えられますが、それらは考え方や状況によって、必ずしもデメリットと言えない場合もあります。

 

一つはコスト。よく、長期優良住宅にすると建設コスト、設計コストがアップするという話を耳にします。しかし、メリットの①で上げた税制優遇や金利優遇でコストダウンした分で相殺される場合もありますし、仕様がアップしている訳ですから、長期優良住宅にした方が快適な分だけ得となります。

また、省エネ性能などの断熱性能が上がることで光熱費やメンテナンス費用が下るコストはかなりの金額と考えられます。


二つ目は、時間。これは、長期優良住宅の為の審査にかかる時間です。着工前に認定申請を提出する必要があるので、一ケ月程度長く必要でしょう。

これは確かにデメリットではありますが、最初からしっかり計画して進めば、よほど緊急な物件でないかぎり、さほど問題にならないと思っています。


三つめは、維持管理が義務付けられること。しかしこれも、逆に僕はメリットとも言えると思います。維持管理は本来必要なことです。しかし、義務付けられないとやれないもの。それを制度化して義務付けるということは、まさに長期優良住宅の神髄だと思います。

ですからデメリットはほとんどないですね。


まとめです。
特殊な事情の物件もあるので、今の制度ではすべてとは言いませんが、基本的には、長期優良住宅をベースに考えて良いと思います。設計的には確かに煩雑ではありますが、意識を高めていく方が良いのではないでしょうか